こんにちは、もにたーです。

事前検査の前にお酒を飲んでいませんか?

前日にお酒を飲んで事前検査を向かえると、飲酒が原因で落ちたり、医療機関に行ったものの検査ができず数日後に来院し直す羽目になったりと、いいことはありません。

前日の飲酒はなぜダメなのか?

今回は飲酒の治験への影響についてお話しします。

そもそも事前検査は何のためにあるか?

既に承認されている薬もそうですが、薬には副作用がありますので、誰にどんな薬を使うかは慎重に決める必要があります。

それが未承認薬であればなおさらです。加えて、治験では未承認薬を適切に評価することが可能な参加者が必要です。

そのため、治験に参加することが適格な人を見極めるために、治験毎に基準が設けられています。

この参加基準を満たしているかどうかを調べるため、治験薬を投与する前に、診察や検査を行います。これをスクリーニングといいます。

このスクリーニングに失敗した、つまり何かしらの基準を満たさなかった場合には治験に参加することができません。

ただし、患者さん対象の治験では、スクリーニングが失敗しても、妥当な理由があるのであれば、治験依頼者の承認を得た上で2回スクリーニングを受けるチャンスがある場合もあります。

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お酒は臨床検査値に影響を及ぼす



飲酒は体に様々な影響を及ぼします。

肝障害を起こしたり疾患の原因になるのは習慣的な過度の飲酒によるものですが、飲酒は翌日の臨床検査値に一時的に影響を及ぼすことがあります。

これが治験の前日に飲酒を控える必要がある理由です。

治験では、必ずと言っていいほど臨床検査値に関する参加基準があります。

基準としてよく見かけるのは、以下の検査項目です。

・ヘモグロビン
・白血球数
・好中球数
・リンパ球数
・血小板数
・アラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)/アスパラギン酸アミノトランスフェナーゼ(AST)
・総ビリルビン値
・クレアチニンクリアランス

このうち、飲酒に関連して主に変動するのは、ALTとASTです。

ALTとASTは肝臓に多く分布している酵素です。

治験の検査値基準は厳しめに設定されているため、少しの上昇でも基準に引っかかることがあります。

スクリーニング検査で検査値基準に抵触してしまった場合は、たとえ原因が飲酒であっても落とされてしまいます

従って、少量の飲酒であればまだよいでしょうが、二日酔いになるような量のアルコールを摂取した場合、翌日の検査結果に影響するのが明白であるため、スケジュールに余裕があるのであれば、別日に仕切り直し、ということになるのです。

大学生の飲酒



大学生が事前検査の前日に飲酒し二日酔いで来院したため、スクリーニング日程を再調整したという話を聞きました。

医療機関側は、明日はこの人が来るからと検査など治験の準備をし、スケジュールを立てて治験を行なっています。

大学生は比較的時間があり、遊び盛りの年頃なので、明日予定があったとしても、流れでつい友達と飲んだりサークル仲間と飲んだりと、気持ちはよく分かります。

しかし、飲酒の影響が残っている状態で検査を受けても、本来の健康状態を正確に見極めることは困難です。

治験は手順に則って行われるもので、そのために参加者の協力は不可欠です。

指示を守らず治験の実施に悪影響を与えるような人を治験の適格者と思うでしょうか?思いませんよね。

私が話を聞いた事例では、結果的にその大学生をやめさせることはなかったようですが、参加態度にはほとほと困っていたとのことでした。

検査前日はお酒を飲まない

この記事でお伝えしたように、お酒を飲むと健康状態の正確な診断を困難にするばかりか、治験に参加する機会を無駄にすることに繋がりかねません。

治験に参加したいのであれば、検査の前日は飲酒を控えるようにしましょう。



それでは、次の記事でお会いしましょう。

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